4人の幼き戦士

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※性描写有ります※

フォン・パトリッシュ。

たしかに、そう聞こえた。

グズは、直ぐに思い当たった。

フォン・パトリッシュってドイツの名家だけど、ヨーロッパ中に在り顔パスな人種だと聞いた事がある。バーンズは、その家の嫡男という事か。

シンガポールに着くと、ウォルターとリンとグズは3人共が未成年だという理由で、親が迎えに来るまで待機する事を余儀なくされた。

真っ先に迎えに来たのは、一番近くに住んでいるグズの父親だ。

そして、ウォルターとリンは自分達の迎えが来る数日間、エッチに励んでいた。

「ふ、ふ……」
「ウォ……、ウォル、ター」
「リン、はげし……」

リンはウォルターの肌に吸い付き、胸元や腹にも痕を点けていく。

「リン……」
「ウォル、ター……」

リンはウォルターの中に自分のシンボルを挿し込み、押し進めていく。

「Oh! No……」
「ウォル・ター……」

「Wow……」
「ウォル……」

「Ah-……」
「ウォルター」

「ッ……」

先にウォルターのが弾け出た。

次いで、リンが。

リンは、ウォルターの上に覆い被さると抱きしめる。

「もう、会えないかもしれないね……」

「でも、俺達は仲間であり、恋人だよ」

即答で返ってきたウォルターの、その言葉にリンは微笑む。

「うん。我的心上人」

「え、何?」

「私の一番大事な人って言う意味だよ」

「ありがと」

ウォルターは照れてる。

だが意を決して、リンの唇に触れる。

すると、今迄我慢していたのか、リンの双眸から涙がツッ…と、流れでる。

「ウォルター、ウォルター……」

「リン、また会えるよ。今度は、アメリカから中国へ行く。遊びに行くから、待ってて」

「うん、うん」

頷く事しか出来ないリンだけど、ウォルターは自分の思いを告げた。

「リン。あそこでは辛かったけど、リンと出会えて嬉しくて楽しかった」

「ウォル……」

「これからも、よろしく」

「ウォルターッ!」

2人は、ギュッと抱きしめ合った。

恐らく、今世では二度と会えないだろう。

それでも、今。

この時は確かにお互いを感じてられるし、触れる事も触れられる事も出来る。

2人は抱き合い、互いの親が来るのを待っていた。

1時間でも、半日でも、一日でも遅く来る事を願って。

 

やがて、別れの時は来た。

それでも、「文明の時代だから、大丈夫だよ」というウォルターの言葉を、リンは信じた。

リンは、病で倒れ死ぬまでウォルターとメールのやり取りをしていた。

お互いに何度か中国やアメリカへ渡ったり、中間地点だと言うハワイへ行ったりして、2人は逢引きを重ねていた。

そのリンが死んだ事を、ウォルターは、リンの妹から知らせを貰った。