甥っ子コンプレックス

16 ※N/Rです※

シェリーにヘルの言葉を伝えると睨まれた。

その顔で睨むのは止めてくれないかな。

「嘘つき、本当の事を言って」

 

ヘル、ごめん。私は、この顔には弱いんだ。

だから言っていた。

「サリーはガンなんだ」

「だから、本当の」

「ヘルが言ってたんだ。苦しみ死んでいくのを見るより、事故で死んでいく方が良いと」

「嘘ばっかり言って、こうなれば私が」

「シェリー」

「何よ。どきなさいよ、シスコン野郎っ」

 

シェリーを抱きしめていた。

(お姉様、ごめんなさい)と思いながら、シェリーをベッドに押し倒す。

「ちょ、マルク、何を」

「静かに」

「ちょっ、と」

お願いだシェリー、私にはヘルの気持ちが分かる。

愛する人を失うのは本当に辛いんだ。

未だに、お姉様の事を忘れられてない私が思ってるんだ。

父親の事を分かって欲しい。

「ん、マル……」

気になって聞いていた。

 

「どっち?」

「え、何?」

「カールと私、どっちが良い?」

「何でカール?」

「どっちが良いのか」

「それよりもカールって誰?」

 

その言葉に溜息が出ていた。

もう良い。このお転婆じゃじゃ馬め。

「え、ちょ、待って」

「待たない」

ベッドに横たわり、シェリーの着ているシャツのボタンを外していきながら唇で触れていく。

「あ、あ……」

「シェリー……」

シェリーの胸に腹にと唇で触れ時々、吸ってやる。

「マル……」

「シェリ……」

 

目が覚めると、シェリーは横で寝ている。

起こさない様に静かに身を離そうとしたのだが、何かに引っ掛かってるのか。離れないのは何故だ。くすくすと聞こえてくる。

「シェリー、起きてるのか」

「うん。しかし驚いたねえ」

「何がだ」

首を捻ってるとシェリーはとんでもない事を言ってきた。

「だってエッチする時は本性を表すって言うじゃない。なのにマルクは”シェリー”と、私の名前を口にしたのよ。何度も、何度もね」

「ん……?」

「お、覚えてないって顔だね。童貞かと思ってたんだけどなー」

「なっ、何を言って」

言ってる意味が分からない。

シェリーはキャラキャラと笑い飛ばしてくれる。

前言撤回。

こいつは昔と変わってない。

変わってるのは姿だけだ。

でも、何故か不思議と落ち着く。

それに、側に居るのが楽しく感じる。

これは、どういう事なのだろう。