ドイツから荷物が届いた。
荷物を解くと、一枚の紙切れが一番上に置かれてある。
博人は、それを手に取る。
それには、こう書かれていた。
「初代『御』のアダム=バーンズ様は殺されました。
マルク様に。
マルク様は、バーンズ様より現『御』の方に懐いていらっしゃったからだ。
バーンズ様が御可哀相です。
どうして、ご自分の息子に殺されないといけないのか。
しかも。
あ、あんな殺し方をされるだなんて。
毒と刃と銃ですよ。
私にとって、バーンズ様は現『御』よりも大切な御方です。
そして、彼の息子であるマルク様はダイナマイトで爆死されました。
ヒロト様。
私はロシア語は解せませぬ。翻訳して送って下さい。
少しでも、バーンズ様の事を知りたいです。
宜しくお願いします。
from Frantz」