※性描写有り※

リンの声が掠れている。

「それなら優しくしてあげ」

ウォルターの声が割って入る。

「グズ、ここは男ばかりだ。いつかはケツを掘られるぞ。その前に俺が掘ってやろうか?」

何の事か分からないグズはウォルターに聞いていた。

「掘るって、何を?」

 

はあ……、とウォルターは深く息を吐く。

苦笑しながらリンは説明してくれる。

「グズ。男と女がエッチするから子どもは生まれるんだよ。それは知ってるよね?」

「まあ、なんとなくは」

 

ウォルターは、そのグズの言葉を耳にしたのか呟いてる。

「ネンネかよ……」

 

リンは続けて言ってくれる。

「男同士だと子どもは生まれないよね。だからストレス発散するために無理矢理エッチしてる男が多いんだ。だけど、私とウォルターはお互い好きあってエッチしてるんだ。これだけは分かって欲しいな」

 

グズは、なんとなくだけど分かった事があったのか。

「うん、分かるよ。好きでエッチする男も居れば、好きでもない人とする男が居るって事だね」

「そうだよ」

 

見かけは上背もあり体格も良いグズだが、この手に関しては7歳という年相応の反応だった。

そのグズに対して、根気よくリンは説いてくれる。

「グズは好きな人は居るかい?」

「居るわきゃないだろ、このネンネにっ」

先にウォルターが口を挟んできた。

でも、グズは応えた。

「居るよ」

「は? 居るのか?」

リンはウォルターを睨んでいる。

「ウォルター、失礼に当たるよ」

「いや、だって、ネンネなのに……」

 

グズは言い返した。

「ったく、ウォルターは煩いなっ! ネンネ、ネンネって……」

「だって、そうだろ」

「何がだよ」

「ネンネだから……」

 

そこで区切ったウォルターは、少しの間黙ると、とんでもない事を言ってきた。

「なあ、グズ。俺にエッチしてこい」

「どうして?」

「嫌そうな表情だな。なら、俺がしてやるよ」

 

ウォルターがグズの腕を掴む前に、リンがウォルターの腕を掴む。

「ウォルター、満足してないって事か? なら、もう一回ヤルぞ」

「このネンネ坊やにエッチのイロハを」

「ウォルター!」

リンの片手チョップがウォルターの後頭部に命中した。

「ってぇ……」

 

頭を抱え込んで蹲ってるウォルターに、グズは言ってやる。

「7歳はネンネだろ」

「誰が7歳?」

リンが聞いてくるので、グズは自分の顔を指差した。

「僕が。まあ、もう少しで7歳になるけどね」

 

その言葉でリンとウォルターは驚いてる。

「え……」

「嘘っ」

 

その二人の反応を見て、自分は一体何歳だと思われていたんだろう、と内心思ってしまった。

「なら、リンとウォルターは何歳なの?」

「私は9歳」

「俺は11歳。てっきり同じか年上かと思ってた……」

 

すると、違う声が聞こえてきた。

「グズは背も高いし、体格も良いからねえ」

「バーンズ……」

アダム=バーンズはグズに声を掛ける。

「中々戻ってこないから探してたんだよ」

「ごめん。話し込んでた」

 

ウォルターがバーンズに声を掛ける。

「なあ、バーンズ。グズが狙われてるのを知ってるか?」

「知ってるよ、見かけがこれだからね。でも、私と同じ房だから、まだ誰も行動に起こしてない」

「なら良かったよ。そのネンネに、し込んどくんだな」

 

バーンズはクスクスッと笑っている。

「グズ。君は私にされたいか?」

「何を?」

「男同士のエッチ」

即答していた。

「バーンズとリンは好きだから良いよ」

「ウォルターは?」

「意地悪だから嫌いっ」

 

わはははっと、2人は笑い出す。

バーンズは肩を揺らすほど大笑いして、リンは涙を流しながら笑っている。

ウォルターは年上の余裕を見せているのか、こう応じてきた。

「なるほど、年相応な受け答えだな」

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