※殺人描写有り※

「貴様等、誰に何をしてるのか分かってるのか……」

睨み付けながらグズは言葉を放つ。

相手は次々と応じてくる。

「はっ。貴様にだよ、このイタリア坊ちゃん」

「カピターノは独房だけど、警備が付いてるしな」

「恨むのなら王を恨めよ」

「俺達はイタリアが大っ嫌いなんだよ」

「今迄の鬱憤、晴らしてくれるっ」

「おい、外に居る奴等も入って来い」

 

だが、グズは直ぐに行動を取った。

 

中に居る6人を先にやり、入ってこようとする奴等に投げ飛ばしてやる。

だが、相手は大人だ。

子ども隊の連中なら、ここまではしないだろう。

覗かれる事はあったが、手は一切出してこなかったからだ。

 

だが、大人は違う。

それに、この連中はグズだけを狙ってくる。

近付こうとする大人が自分の半径30㎝以内に入ると、すぐ殺る。

 

ナイフだ。

2本持ってる内の1本で喉を切り裂いてるのだ。

もう1本は、牽制の為に使っている。

 

暗く冷たい房には、夜は一切の明かりは点けない。

その真っ暗闇の中、銀髪碧眼だけが煌びやかに浮かんでいる。

だから、相手にとっては好都合な的なのだ。

しかし、グズにはアレがある為、相手の位置が分かるのだ。

グズの房があるエリアから廊下に出ると、明かりが点されている。

大人だけでなく、子ども達まで、そのグズの姿に見入っていた。

 

なにしろ、一糸纏わぬ全裸だからだ。

美し過ぎる銀髪碧眼だけでなく、適度に付いた筋肉、薄くだが腹割れ、そして男のシンボル。

グズが動くと、そのシンボルも微かだが揺れている。

滅多に見る事の無いグズの殺人の表情と、その裸体には赤いマークが付いてる。

分かる奴には分かる。

その赤いマークとは、キスマークだ。

 

喉から手が出るほど、見事な身体だ。

だけど、大人隊の隊員達は、先に殺された6人以外は、グズの身体に触れる事は出来なかった。

 

大人隊95人の内カピターノを覗いた94人は、あっという間にグズの手によって殺された。

7歳の男児に。

 

あっという間だったので、騒ぎには至らなかったのだ。

 

息を切らす事も無く、2本のナイフで殺したグズは、そのままシャワールームに進む。

シャワーを浴び、気持ちが落ち着くと溜息をつき房に戻ろうとシャワールームを出ようとする。

途端に誰かの声が聞こえてきた。

ウォルターの声だ。

「お前ねえ……」

慌てたリンの声も聞こえてきた。

「はい、これ」とタオルで拭いてくれて、そのタオルに包まれ抱き上げられる。

 

グズの房に戻りながら2人は言ってくる。

「グズ。何があったのかは、お前の身体を見ると分かるが……」

「グズ、やり過ぎだよ」

 

バーンズの慌てた声が微かに聞こえてくる。

「グズッ! グズ、何処だっ?」

 

ウォルターが、それに応じる。

「バーンズ、ここだ」

「グズッ……」

 

バーンズは、ウォルターの声に反応して駆け寄ってきた。

グズの身を案じていたバーンズは、心配気な表情から安心した表情に変わったが、その後、グズは叩かれた。

 

パンッ!

 

「グズ、お前」

だが、バーンズの声を遮り、グズは言う。

「嫌だった! あ、あんなの……、あんな事っ!」

 

だが、そこまでしか言えなかった。

直ぐに倒れたからだ。

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