可愛いと言わないで

可愛いと言わないで 11

夕食の時、昌平さんは文化祭の感想を言ってきた。挙句の果てには、こんな事まで言ってきた。

「優ちゃんのセーラー服姿って似合うだろうなあ」

その言葉に思わず吹いてしまった。悟さんはむせてるし。

「な、何だよ急に」

「ほら、焼き立てパンを出してくれた先輩いたろ?」

「ああ」

「あの子は男子で、優ちゃんにもセーラー服を着せたがってるんだって」

「へえ……」

「セーラー服を着た優ちゃんを想像してみろよ、可愛いだろうな」

その言葉に二つの声が返ってきた。

「可愛くない!」と喚く悟さんに、

「優介君が女子なら似合うだろうな」と、至極真面目に言ってくる隆星さん。

いやいや違うから、そういう問題じゃない。ってか、隆星さん。真面目な顔してそんな事を言わないで下さい。それに『御』も。楽しそうに耳を傾けてるのは分かりますよ。

そして、食後の団欒の時、悟さんから部屋に来るようにと言われた。何だろう、心当たりが無いので不安だ。トントンッとノックすると「優介?」と聞かれ返事をする。

「は、はい」

「入っておいで」

そう言われ、お邪魔しますと言いながら中に入った。

にほんブログ村 ベンチャーブログ 女性起業家へ
にほんブログ村 

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。