可愛いと言わないで

可愛いと言わないで 17

さて、寝るか。と言う昌平さんの言葉に、皆は立ち上がった。うわ、3人共背が高いんだな。だけど俺は立てないでいた。

「あ、御馳走様でした」

昌平さんの嬉しそうな声が返ってきた。

「どういたしまして」

今度は隆星さんにも声を掛ける。

「隆星さんも、ありがとうございました」

「いやいや、食べきれなくてどうしようかと思ってたから丁度良かったよ。で、なんで立たないんだ?」

だろうな。言われると思ったんだよ。悟さんが顔を覗きこんでくる。

「優介?」

「だって、お腹一杯で動けない……」

あははははっと3人が笑ってくれる。

本当にお腹一杯なんだよ。そんなお腹に益々お腹一杯になりそうなポテトサラダを詰め込んだんだから、動けないんだよ。くそぉ、だから要らないって言ったのに、昌平さんは……。

笑いながら隆星さんはリビングから出て行こうとしているので声を掛ける。

「お休みなさい」

「お休み。ゆっくりして戻れば良いよ」

昌平さんにもお休みなさいと言うと、何を思ったのか動けるようになるまで居てあげると言ってきたのには驚いた。すかさず悟さんが、自分が居るから良いと返してくれたので昌平さんは大人しく部屋に戻ったので安心した。

「悟さん、ごめんなさい」

「良いよ、ゆっくりして戻ろう」

無言だったけど、とても居心地のよい時間だった。

「優介、寝るのなら部屋に戻ろう」

「ん……」

ふわっと身体が浮かんだ。

「え、何々」

「寝てるから、無理に起こすよりは抱く方が良いかなと思って」

「だからって、こんな抱き方……」

「嫌か?」

「なんか恥ずかしい」

「ははっ、優介も男だな。それじゃ、戻るぞ」

「はい、え、待って。歩きます」

「良いから」

「恥ずかしい……」

だけど、悟さんの動きが止まった。

「どうかしたのですか?」

「ポケットの中に何を入れてるんだ?」

「ポケット?」

「白いのが見え隠れしてる。このままだと落とすぞ」

そう言うと、俺のポケットから出てこようとしているモノに触れてこようとする。その途端に思い出した。

「あ、ちょ、ちょっと待って」

「何を入れてんだが……」

「見つかったか。悟さんの部屋に行くから着替えを持って行こうと思って、ポケットに入れっぱなしにしてたんだ」

クスクスッと笑いながら悟さんは言ってきた。

「それじゃリクエストにお応えして」

そこまで言うと耳元で囁いてくれる。

「今夜は寝ささないからな」

横抱きにされたまま悟さんの部屋へ連れて行かれた。

「腹の調子はどうだ?」

「もう少しかな」

「運動するとポッコリは凹むよ」

「運動ねぇ……」

こんな運動してみようか。そう言うと、悟さんは俺の服を脱がした。

「歯磨きもして部屋に行ったのに、またしないといけない」

「本当に食べたんだな」

「うん、焼きお握りと焼きうどんと菓子パンを晩ご飯にして食べたの」

「栄養の無い物ばかりじゃないか」

「悟さんも、昌平さんと同じ事を言ってくれる」

「お喋りはお終いだ」

悟さんは俺の胸を舐めてきた。

「ん……」

悟さんの手がGパンの上から太腿のラインをなぞってチャックを開けようとしている。

「あ……」

悟さんの唇は、俺のお腹にくっ付けたまま動かしているが、いきなりキタ。

「ま、待って、待って悟さん」

「待たない」

「い、いや、ちょっ、と……」

悟さんは何を思ったのか、臍の辺りを舐めると掌で押してくる。

「やっ」

「ああ、なるほど大の方か。いっぱい食ったからな。行ってらっしゃい」

恥ずかしいなぁ。臍の辺りを触って分かるだなんて、流石お医者さんだな。

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