可愛いと言わないで

可愛いと言わないで 39 友明視点

優介から「友兄」と、悟から「ボス」と呼ばれてる人物は、その時期は日本に一時帰国していた。何のことは無い、日本に帰りたいと言って駄々をこねる入院患者だった人に付き添って東京に居たのだ。

優介はどうしているのだろうか。そう思ったから、悟の所へ行ったんだ。それに、頃は12月もクリスマスを迎えようとしている1週間前だから、『御』のバースディパーティーが催される。

その参加者のうちの1人として入れるだろう。学生時代では毎年のように来ていたせいもあり、顔パスで入れた。守衛から声を掛けられる。

「お久しぶりです。お元気そうですね」

「御無沙汰しております。驚かせようと思ったのだけど」

「大丈夫ですよ。どうぞ、ごゆっくり」

「ありがとうございます」

鯉が泳いでる家に電気が付いてるのを見て、もしかして……と思いチャイムを鳴らした。すると優介の声が聞こえてきた。うん、正しいな。これがドアを開けて「誰ですか?」等と言うものだったら、頭をグリグリしてやろうと思ったんだ。

久しぶりの優介。テスト期間でパーティーには不参加だという事だったが、それだけではないだろう。そう思っていたら、着て行くものが無かったらしい。制服が一番なのに。そう思ってたら、学ランという言葉を聞き、見たかった。

学ランを手直して優介に着て貰い、写メった。カッコ良かったな。可愛いながらも、学ラン姿は似合っていた。

康介。お前の息子はカッコ良くなってるよ。

しかし、悟と恋人ねえ。驚いたが、私は嬉しいよ。好きな人と一緒に居られる事は、気持ち的に違う。優介、私はお前が羨ましい。

そう思いながら写メった優介の学ラン姿をスマホで見ていた。

思わずパーティー会場に入ってしまったが、気配を消してパーティーの雰囲気を楽しんでいた。今迄は、あのステージに上がってピアノを弾いたり歌わせて貰っていた。でも、今年は観客の1人として楽しませて貰った。

【誕生日おめでとうございます。

優介を育ててくれ、面倒を見てくれて感謝しております。

本当にありがとうございます。

私は、日本から出て仕事しています。

これからも、お元気で。  by福山友明 】

部屋は知っている。帝王学を学ばせて頂いたから迷わずに着いた。ドアの隙間にメッセージカードを挟み、そのまま外に出ようかと思ったのだが、もう一度、優介に会うため再び会場に戻った。

「さて、何を貰って帰るかな」

「何の事?」

「料理だよ。2食分は浮くぞ」

「持って帰って良いの?」

「パーティーの料理って、持ち帰りOKだよ」

「へえ、じゃあ俺も貰って帰ろう」

6パックを貰ってると、優介は悟の分もと言って8パック分を貰っている。さすが成長期真っ盛りだなと思っていたら微笑ましくなった。門限だからと言って外に出た。

もう会うことは無いだろう。悟、優介を泣かすなよ。さすがに2人がエッチしてるって聞いた時は驚いたけどな。

翌年の誕生月である11月中旬に届く様、プレゼントを日付指定して送ろう。サイズは分かっている。おそらく来年には、もう少し伸びるだろう。贈り主は足長おじさんにして、優介に誕生日プレゼントだ。

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