可愛いと言わないで

可愛いと言わないで 61

大学を無事に4年間で卒業して栄養士と調理師の免許を取得した優介は、近くのレストランで修行を積んでいる。そんな時、豊から連絡が着た。

『ボス、オーストラリアのパースにて生存!』

それを見て、私は嬉しかった。やっぱり生きていた。信じていたよ、ボス。残りに招集を掛けた。

「同窓会をしよう」

いきなり悟さんからオーストラリア行きの話をされた。

「え、急に言われても休みが取れるかどう」

「行くのは、私だけだ」

「何それ」

「オーストラリアのパースなんだ」

「パースって、どこら辺?」

「シンガポール側」

「なんで、そんな所に……」

「皆で同窓会するんだ」

「同窓会?」

「大学のだよ」

「なんで、日本でなくてオーストラリアなの?」

「ボスはオーストラリアに居るんだ」

「ボスって……、え、もしかして友兄に」

「1週間留守する」

「ええ、やだよっ。俺も行きたい」

「お前は修行中だろ」

「だって、友兄に会いたい」

「お前は修行を頑張れ」

「ちょっと、悟さん」

悟さんは嬉しそうにしているので、聞いてやる。

「いつから行くって?」

「明後日の便」

「あさ? なんだってぇ……」

悟さんは俺の頬にキスしてくる。

「昌平に言ってるから、明日は3人で外食しよう」

昌平さんと3人で外食するのは嬉しいが、なんか嫌だと思い悟さんをボカスカと殴っていた。

「俺も行くー! 行きたいー」

「遊びに行くのではなく、同窓会なんだよ」

「同窓会なんて、遊びに行くのと同じでしょ」

すると悟さんは溜息を吐くと、仕方ないなあと言い出した。俺は、もしかしてと期待していた。だが、悟さんは、ある物をパソコンで検索して見せてきた。

「見てご覧。本来は、この為に行くんだよ。同窓会は、ついでなんだ」

その画面を見て驚いた。それには、こう書かれてあった。

【日本人ドクター Tomoaki ・ Fukuyama ノーベル賞受賞】

ノーベル賞を取りたいという気持ちではなく、自分の為だった。新しく、自分で開発したメガネ。自分専用にと思って作り直した調理用具一式。それは、息子の通ってるチャーチから始まり、口から口へと伝っていき広まりました。

このクリニックが世界中に知れ渡ることになったのは、エドワード・ボスの栽培してるお茶に紅茶。温室で栽培してる食物。そして、エステをやり始めたからです。

スペシャル病院の付属クリニックとして始めた、リハビリクリニック。

ここでは、食事が美味しいと言われ、いつでも食べれるように軽食スペースを作って欲しいという問い合わせが後を絶たない為、作った喫茶室。

殆どが地元の人達だが、このクリニックに入院するのは外国人が半分を占めます。それはイタリアを中心とした欧州から、アメリカ。そして、香港を中心としたアジア・中国圏から。

日本では心療内科という科になりますが、メンタルクリニックです。心に痛手を負う人は沢山います。微力ながら、寄り添っていけたらと思います。

 

その画面を見て、また手渡された新聞紙を見て俺は言っていた。

「友兄って、凄い……」

「だろう? あ、そうだ。メッセージとか手紙書いたら渡してあげるよ」

「自分で言いたい」

「優介……」

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