君は腐れ縁であり運命の人

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5月下旬にある3日間の中間テスト。

ここは進学校だけど、各学年毎に順位が張られる。さすが全国から受験する世界色の強い高校だけあって、色々と名前がある。その中でも、ダントツなのが福山姓だ。

福山友明、福山夏雄、福山・G・豊、福山優三郎、福山隆一、福山良。優三郎は同じクラスだから分かるが、あの3人も居るのか?

しかも、3人共Bクラス。知った気配を感じるのでチラッと後ろを見ると、その3人が居るのが見える。嘘だろ、優三郎は分かるが、なんでお前等も居るんだ?

しかたなく3人に近付いて声を掛けてやる。

「びっくりしたよ。友が居るのにも驚いたが、豊も居たなんて驚いた。」

「優三郎の事は驚かないんだ?」

「うん、だって優三郎は俺と相部屋だもん。」

「え、夏雄と相部屋?」

すると、隆一と良も言ってくる。

「俺等も相部屋だよ。」

そうか、こいつ等は4人共、寮か。なら友はどうなんだろう? いくら引っ越しても、家には誰かが住んでるだろうし。謎が増えた。

でも、その謎は直ぐに消えた。友の片割れである香織ちゃんに似たそっくりの男性が、西門に居たからだ。その人を見て、友は驚いていたが声を掛けていた。

「なんで、ここに?」

「来ちゃ悪いか?」

「良いけど、寝癖付いてるよ。起きて直ぐ来たの?」

「昼飯が無かったから。」

「もう、息子の作ったモノしか食べないんだから。」

「飯作るのを条件に、マンションで住むのを許した筈だが?」

「それは朝飯だろ。」

「そうだけど……」

そのやり取りで、二卵性双子で姉の方は父親に瓜二つだという事を思い出す。友は母親似だよ、と言ってたな。そうか、友の父親はこっちで暮らしてるのか。という事は、父親のマンションで一緒に住んでるのか。

でも、あの男、どこかで見かけたような、どこだっけ……。

期末試験も終わり、夏休みも冬休みも毎朝学校へ行って野菜の世話をする。文化祭では、収穫した野菜を売り、その収益金で種や苗を買ったりする。

それが、楽しく感じられ高校生活を青春していた。

年も明けた、1月のある日。ある場所で、偶然にも友を見かけた。

数人の男に絡まれ、相手を睨み付けてる。相手は、銃やらハンマーを持ってるが、友は何も持ってない。これだと殺される。

そう思うと、友の前に立ちはだかり、そいつ等をぶっ飛ばしてやろうとしていた。

すると、後ろから頭を殴られた。殴ってきたのは友だ。

「何をっ」

(お前を助けようとしてるんだろ。分かれよっ)と言いたかったが、そこから追い出された。

そして、誰かに大人しくしろ、と言い含められるが冗談じゃないっ!

友明。目の前に居るのに、なんで……。

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