君は腐れ縁であり運命の人

17 R15!性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。

「んー、ん、ん、ん……」

友の手が胸を叩いてくる。その手が、次第に豊の制服のカッターシャツを握ってくる。息が出来ずに苦しがってる友明の表情を見ると、息を吸わせてやろうと思い、少し離す。

少し唇を離すと、友明の唇も開き空気を吸おうとしてる。

はあ、はあ、はあ、はあ……。

「本当に嫌なら、殺して出て行け。」

囁く様に呟くと、再び友明の唇を塞いだ。

「んっ、……っ、ぅん」

男の唇とは思えないほどの柔かさに、温もり。先程口にした紅茶にチョコレートケーキ。それらの味を唇や舌で舐めて感じていた。

友の抵抗も、暫らくすると止んだ。何か言いたそうな表情なので、少し唇を離すと声が聞こえてくる。

「……っそ、た、れ」

「男にされるのは嫌か?」

「ファーストでないので、その点ではマシだよ。」

「誰がファーストの相手だ?」

「お前には関係ない。」

「そう、そういう事を言うのなら……」

そう言うと、友明の制服のネクタイを解き、カッターシャツのボタンを3つ外すと、肩を露わにして噛み付いてやる。だが、同時に友も同じ事をしていたみたいだ。

「ぃっ……」

友の肩から口が瞬時離れたが友明の口は離れなかったので、直ぐに友明の肩を思いっきり噛んでやる。

悔しい、悔しい。ファーストの相手が誰であろうと、絶対に許さない。友、お前が好きだ。お前の歯型を、思いっきり付けてくれ。お前にも、思いっきり付けてやるから。

友明の唇や歯が離れるのを感じると、友明の首に顔を埋めてはうなじから胸へと唇を這わせていく。ビクンッと友明の身体が揺れる。

キスはファーストではなかったけど、こっちの方はファーストみたいだな。お前のファーストは貰う。

「め、ろっ……、やめっ」

丁度、友明の左胸の乳首を口に含んだ時だった。何かが下半身に当たった。

「ぐっ……」

「俺は、そういう気はない。女に飢えてるみたいだな。」

「女にではなく、お前にだ。」

「ハーフ野郎は、相手が誰であろうとそうやって見境なく襲うのか?」

「だから、お前にだけだ。」

「恋人ではないだろ。」

「そうだよ。お前を恋人として見てるわけではない。」

「なら、どういうつもりだ?」

「ただ、お前が好きなだけだ。一緒に話をして笑いあって……。でも、無理だな。自分で閉ざしてしまった。」

友は何時の間にか着替え終わっていた。黙って帰られても文句は言えないが、やっぱり友だ。

「帰る。」

「送らせるよ。」

「要らない。」

「友……」

「言っただろう、ここは昔住んでたって。」

友明の目は怒りなのか何なのか分からない。だけど、理不尽な事をされて嫌がっているのは確かだ。

「……気を付けて帰れよ。」

「じゃな。」

エントランスの方から声が聞こえる。

「御帰りですか?」

「はい、そうです。お邪魔しました。」

「少々お待ちください。」

「いや、帰るので。」

「頂き物で申し訳ないのですが。御菓子を頂いてるので、それをお持ち帰りください。」

「御菓子……」

「はい、こちらです。」

今度は嬉しそうな声が、聞こえてくる。

「雷おこしに八つ橋に、芋羊羹と、どら焼きだ♪」

「はい。豊様は召し上がらないので、どの様にしたら良いのかと困っていたのです。どうぞ、お持ち帰り下さいませ。」

「ありがとうございます。それでは、頂きます。」

友、君が好きだよ。

それでも、印を付けることが出来て嬉しい。それに、友も印を付けてくれたし。少しは補充できた。そう思っても良いだろうか。

リビングで少しばかり呆けっとしていたら電話が鳴っているのが聞こえてくる。

今度は、どこの家でパーティなんだろう。この時期はパーティ尽くしなので、友の事を考える時間が無くて助かる。好きなフルートを吹き、招待客相手に笑顔を振りまいている間は何も考えたくない。

「豊様、旦那様からお電話です。」

「ああ、分かった。」

「あ、それと豊様が目もくれなかったお菓子達は、御友人に差し上げました。」

「友人……。ああ、友か。」

「はい、嬉しがっておられましたよ。」

「あいつは、昔から和菓子には目がなかったからな。」

「そうなんですね。それは良かった。とっとと、お電話に出られてくださいね。」

 

翌日の、部室での昼食時、友は、貰い物だけどと言いながら、どら焼きを1人に付き3個ずつ皆に配っている。

もしかして、それは昨日うちの執事が差し上げた物でしょうか? そういった類いの物は苦手だと知っているくせに、意地悪友明っ!

昨日はあれほど嫌な表情をしていたくせに、今日の友はニヤニヤしている。もしかして、あの和菓子達に癒やされたのだろうかと思っていると、声を掛けられる。

「これ、ハーフ君のな。あれ、そういえばハーフ君は和菓子は嫌いなの?」

「嫌いではなく、苦手なんです。(知ってるだろ)」

「なら、代わりに貰う。」

「どうぞー(それが目当てのくせに)」

それでも、話しかけてくれる。友、君が好きだよ。この部に入って良かったと思ってるよ。なにしろ友の色んな表情が見れ、声が聞けるからな。あの4人よりも優位に立てる。特等席に居ることに気が付いてるから。

引退するまでは退部しないからね。

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