君は腐れ縁であり運命の人

君は腐れ縁であり運命の人 19

ちょうどその日は仕事がオフの日で、友明は歩いて帰ろうとしていたみたいだ。

そしたら、その日は体調を崩して休んでいた良が、病院帰りの途中に友明を見かけてマンションまで追いかけたらしい。友明は一人きりではなかった為、撒くことはできなかったみたいだ。

良は、こんなことを言ってくる。

「友は高級マンションに入ろうとしていた。しかも、イケメン2人を連れて。友は男が好きなのか。なら、自分も相手にして貰えるだろう。そう思って、友に抱き付いたんだ。だけど、友が抵抗した為、友を殴る蹴るの暴挙に出て警察行きになった。そして、その連絡先に豊の名前を出した。」

それだけを聞いてると、あんまり分からなかったが、そのイケメン2人が友明の病院に付き添っていた為、彼等にも話を聞くと、同じ仕事仲間だそうだ。そして、学校帰りの友明と会って話をしながらマンションに戻ろうとしていただけで、急に抱き付かれ殴られ蹴られていた。

良は、最初はイケメン2人を殴りかかろうとしていたが、友が止めに入ったので友を殴ったり蹴ったりしたらしい。

そのイケメン2人の名前を教えて貰うと、私でも知ってる程の有名な俳優だ。友としては、その2人が警察沙汰になって俳優業に差し支えると思っての行動だったのだろう。それは、あの時、友の仕事を近場で見ていたから分かる。

だが、そこでどうして、この私の名前を出したのか、それが問題だ。良に問い詰めると、こう返してきた。

「中学までは出してやると言った約束は守る。だから親子では無くなるので、そんなにも高校に行きたければ金持ちの家に頼みに行けと言われ、豊の家に行くと使用人に体よく追い払われたのが腹が立って、その屋敷の主である父親の名前を保証人として提出した。今回の件では、警察で連絡先をと言われ、その保証人の子供の名前と携帯番号を伝えたんだ。従兄だと言って。」

泣きながら言ってくれるが、こいつは何を考えてるんだ。私は、まだ10代だ。誰が、てめえの保証人になってやるもんか。勝手に名前を使ってくれて、名誉棄損で訴えてやる。

後で学校に行って、こいつの提出書類を見させて貰おう。それで、この事を学校に報告させて貰う。

「友は、自立しようとしてバイトをしながら学校に来てるんだ。その邪魔をするな!」

思わず言ってしまったが、言わずにはおれなかった。友、ごめん。

その後、再び友の病室に行くと、友の顔には痣はなかったが、両腕にはしっかりと殴られた痣がはっきりと残ってる。

顔を庇ったのは、仕事に差し支えるからだろう。本当に、この仕事が好きなのか。この仕事でないと駄目なのか。

友、ごめん。

自分が悪いわけではないのに謝っていた。良には、きちんと謝って貰おう。そして、裁判に掛けてやる。

友の寝顔を覗いてると、小母さんに連絡を入れようと思い付いた。小父さんと、どっちが良いだろうか。両方に言っても良いな。そう思うと、友の額にキスを落として病室を後にした。

友に牙をむく奴は許さない。

例え、子どもだろうが許しはしない。

先ずは、学校だな。

学校から小父さんに連絡入れて貰おう。

そして良の入学申請書を見させて貰う。見させて貰えるかどうかは分からないが、良、退学になっても悪いのはお前だ。他人の名前を勝手に使って良いものではない。

10日後の春休みに入ると同時に、良は退学となった。

良の入学申請書の保証人の欄には私の父の名前が書かれてあったが、印鑑はそこら辺で売ってる安っぽいものだ。私の父の印鑑は重いんだ。こんな安っぽい印鑑ではない。

学校に今回の事を言うと、学校側の対応は素早かった。

ただ、学校としては保証人の名前が余りにも知名度が高く有名な人物であり、親戚と書かれ住所も近かった為、深く詮索しなかったと詫びてきた。

そんな事を子どもである私に言われても困ると言うと、学校は理事長含め校長や教頭も揃って福岡に飛んだらしい。それは、父から連絡を貰って分かった事だった。

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