君は腐れ縁であり運命の人

君は腐れ縁であり運命の人 27

良の事が言えたので、少しは気が楽になっていた。

だが、友から身体に付いてる脂肪を言い当てられて、困っていた。まあ、最近はパーティ尽くしだから、当然パクついてしまうんだよな。カフェを出ると、友には、こう言われるし。

「自分家まで走ったりジャンプしながら帰ったら?」

くそ、腹の立つ事を言ってくれるなあ。だけど、気に掛けてくれてるのが分かるので嬉しいのもあってか怒れないでいる。

友、好きだよ。

良の事は伝えたが、自分の本気の思いは伝えられない。高校の時は、ふざけ乍ら言って押し倒した事があったが、今は友への気持ちを再認識してるので言いにくいのだ。

その後、友の家まで先回りしていた。友が家に入るのを見て再び出かける姿を目にしたのは、それから1時間後の17時過ぎだった。

暫らくすると、昼間の4人の内の一人が声を掛けてくるのを目にした。

「よっ。今日は1年生相手に自分のを発表するってさ。」

「えっ、まだ完全にし終わってない……」

「なあ、それよりも後ろの」

「分かってる。害はないから。」

「そう? なら良いけどね。」

あ、やっぱり気が付いてるんだ。でも、私の家は、もう少し歩くと着くんだ。私の目の前を歩いてる2人は、角を右に曲がってくれる。

そこを右に曲がって少し行くと私の家なんだけどなと思いながら2人の後を追う形で、私は自分の家に着いた。すると、2人は今度は私の家の門塀に沿って右に曲がる。

そういえば、短大があったはずだと気がつき、駆け足で短大に向かって自分の敷地内を横切って使用人専用路に向かう。

使用人が驚きの声を出してる。

「ゆ、豊様?」

「どうされたのですか?」

彼等の声を無視して、使用人専用の憩い部屋にある窓を開けると、2人揃って短大に入って行くのが見える。そうだ、そこの短大は夜間しかしない。

道路との境にある扉を開けて短大の正門に向かっていると、看板が見える。

もしかして、友はここに来てるのか?

私の家の近くに……。

あの様子だと、ここが私の家だとは知らなさそうだ。こんな近くに。あ、でも、1年間も気が付かなかったなんて、自分が情けない。すると声を掛けられた。

「ユタカか、どうした?」

「ああ、サトルか。」

「どした、見学したいのか?」

「お前の?」

「でも良いけど、見学や体験は随時受け付けてるぞ。予約なしでもできるからな。」

少し考えてると、サトルは言ってくれる。

「私は、将来はコンピュータを使って仕事をするつもりだけど、お前は、就職はしなくても良いから気が楽で良いねぇ~。さすが財閥のお坊ちゃまだな。」

「既にコンピュータで仕事をしてるのだけど。そうだな、将来の日本の行く末が、お前の才覚でどこまでになるのか見てやるよ。」

ほんとにムカつく事を言ってくれる奴だな。

短大内に入ると、コンピューターでは学長が自ら教えてるのを目にして驚いた。学長に声を掛けられる。

「おや、君は。どうしたの?」

「見学させて下さい。」

「良いよ。ゆっくり見てってね。」

「はい、ありがとうございます。」

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