君は腐れ縁であり運命の人

君は腐れ縁であり運命の人 41

翌日、友に叩き起こされて軽めの朝食を一緒に食べる。その後、友は元気に屋敷の掃除をして、私は朝寝タイムに突入だ。

昼前には自分から起きリビングに降りて行くと、キッチンから友の鼻歌が聞こえてくる。その様子で友の機嫌が良いことを知ると、私もご機嫌になってくる。

このまま時が止まれば良い。友の声で起こされ、友の手料理を食べ、たまには言い合いをし、合気道でも少林寺でも組んで負かされるのも許せる。どうして、あんなに強いのかな。

時が経つのが早い。年末年始も明け、いよいよ明日には弟が帰国してくるという前日、友はお世話になったお礼として夕食を御馳走すると言って外食をしに行こうと言ってきた。

家でも良いのだけど、でもデート気分が味わえるので、その誘いに乗った。

一駅分だけど電車に乗り、車とは違う感じに戸惑うが友と居るので旅行気分でいた。その帰り道、友は電車で帰ろうと言ってきたが、まだ早い時間だし歩こうと、私が言うと意外そうな表情をする。

なんだよ、その表情は。いつもは送迎車だけど私だって歩くよ。話はしないが、それでも側に居る。そう思ってるだけでも楽しくなる。

中心部とは違い、ここは長閑なので閑散としている。男2人で歩いてると、急に複数の気配を感じる。これは囲まれている。

友に目をやると、30人だと言ってくる。そうだな、私も30人だと思うよ。ここら辺に隠れていたのだろう、そいつらは一斉に掛かってくる。

友は司令塔の人物が居る事に気が付いたのか、連中は任せると言ってきたので、自由に嬲れる。30人を一気に倒し、友に追いつく様に走る。

友は司令塔の人物を目掛け走っている。いきなり友はジャンプをして前方宙返りをすると200m先ぐらいに着地する。

友がジャンプをした地点では、これまた30人位が出てきた。なるほど、私に任せてくれるという事か。だが、今度の30人は銃を使ってくる。

友が向こうに着いたのを確認すると、私はアレの力を使い連中の位置を把握し、そこに向けて護身銃を構える。護身銃だからと言って、バカにするなよ。目にモノを見せてやる。

その連中を一気に片付けると、声が聞こえてきた。

「その銃を下ろせっ。でないと、こいつを殺すぞ。」

その声のした方に振り向くと、竣太が居た。友は捕まり両手を縛られ猿轡をされている。殴る蹴るをしたのだろう、友の顔に痣が付いてるのが私の居る場所から見える。

「どういうつもりだ?」

「こいつは邪魔なんだよ。諒一様の隣に居るべきなのは、この俺だ。」

「喧嘩をしないと駄目なのか?」

「ああ?」

「口で説得させようとはしないのか?」

「貴様には分からんよ。この青くせえガキが。」

「そいつをどうするつもりだ?」

「へっ、どうしてやろうかねぇ。」

竣太は、友の顔を覗き込むと顔を近づけている。すると、そいつは猿轡をしたままの友の唇に自分の唇を当てている。この野郎、私の友になんてことを。

「よく見ると、可愛い顔をしてるよな。なら、こっちはどうなんだろうな。」

そう言うと、そいつは友の服を捲り身体を撫で回したり舐めたりしている。こんの野郎、よくも……、よくも私の友に。

「ふっ、決めた。良い身体つきだし、反応も良さげだ。」

竣太の頭に銃を当てカウントを取ってやる。いきなり目の前に移動して現れた私に、竣太は慌てている。

「い、いつの間に……

「5……4……3……」

「へっ、そんなチャチな物で殺せるとでも思ってるのか?」

頭から右肩に照準を変える。

「2……1……、G!」

シュンッ!

「気分はどうだ? 今度は頭だ。」

片手で友の両手首を縛っている縄と猿轡を外したのだが、友は何も言わない。竣太を撃とうとしている私を見てるだけだ。

肩が痛いと喚いてる竣太に低い声を出してやる。

「最後に選択肢を与えてやろう。こいつに今迄してきた事を謝れ。私の敷地や屋敷を壊したり荒らしたりして、その謝罪もまだだろう。私にも謝れ。それが嫌なら、このまま撃ち殺される。どっちが良い?」

「どっちも嫌だね。」

「なら殺すまでだ。」

友の声が聞こえる。

「そいつを殺してお前の気が済むのか? 気が済むのなら、殺せば良い。私なら、生き地獄を見せてやるね。」

「生き地獄ね。分かったよ。」

スパッ!

今度は、刃に変えてから右腹から左脚の付け根を目掛けて斜めに振りかぶる。竣太は苦しがり呻いてる。当たり前だ。これは私の思ったことを従順にしてくれるのだから。死ぬまで苦しめばいい。

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