君は腐れ縁であり運命の人

君は腐れ縁であり運命の人 45

嘘だ。嘘だろ。

友、死んでないよな。

死んだなんて、私は信じない。

福岡に戻り、自分でアパートを借りて住んでいた。友の家に行って、小母さんにも聞いていた。言いづらそうにしていたのを見ると、涙が出てきそうで。

それでも、信じられない。

福岡で5年間、地盤を固めて外の国に向かった。父とは違う方向性で、外との接触を図ったのだ。

私はドイツに行き側付20人に色々と師事していた5年間。バーンズの死を間近で見る事になり、友の事を思い出していた。

いや、あいつは何処かで生きている。そんな自分の気持ちを糧に強く生きてきた。その後、フランス、イギリス、ロシア等の欧州を中心に顔パスで、フリーで行き来できるようになりだすと、自分なりの人脈を持つようになった。

そんな時、日本でカズキに再会した。その時は既に半分死んだ様な表情をしていた。

何があったのか聞き出そうとするが返事がない。どうして、こんな事になったのだろう。

カズキは声が出ない。しかも何もする気がない表情の、こんなカズキを見るのは初めてだった。大学の時は、元気にニコニコとしていて太極拳の師範をしていた。

ただ、私はアレがあるので使おうとしていた。友には効果を出していたのに、アレは今回は何の反応も示さなかった。

その時、気が付いた。4等分にしなければ、カズキを救う事はできたのだろうなと。まだ9歳児だった己のやった事を悔やんだ。

だが、ここで再会したのは運命なんだ。私に、救って欲しいという事なんだな。そう思い込み、カズキを救う為、色々な国に赴いた。だが、いずれも匙を投げられた。

その内に、オーストラリアでリハビリがメインなんだがと言われ、入院設備もあるクリニックを紹介されたので、行ってみることにした。

そこはまだ新しく、どことなく親しみの湧く感じがする建物のクリニックだった。数ヶ月ほどカズキは入院していたが、私は急用ができたのでイタリアに行っていた。戻ってくると、カズキの担当医は替わっていた。

変な眼鏡を掛けた、顔の形も歪なドクターだ。睨んでいるのか、何かを命令してくる。貴様の睨みはきかない。それなら、こっちも睨んでやる。そしたら、そいつは眼鏡を外して再度睨んでくる。

その時、私は驚いた。

どうして、こんな顔形になってるんだ。しかも眼鏡だなんて。その時、私の口から出てきた言葉はこれだった。どうしても、あの時聞きたかった言葉だ。

「死んだと………、死んだと聞いた」

すると、あいつは「お前の目の前に居るのは誰だ?」と、一気に言ってくる。

そして、再度言ってきた。カズキの事を調べろと。詳細は分からないが、シンガポールの銃撃戦について触れてきた。

カズキの事とリンクしてるのかどうかは分からないが、調べるとリンクしてるのが分かった。流石だ。見事にシンクロしてるよ。

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