能登旅行2人旅

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能登半島2人旅

海辺に沿って建つ宿。

そこは全室がオーシャンビューだ。ガイドブックにも載ってるほどの有名な所だ。

その受付に悟さんと2人で向かう。

結局、レンタカーは少し歩いたところにある宿泊専用の駐車場に置いてる。

「叉、会ったな。」

「本当だったとはな……」

悟さんと知り合いなのかなと思い聞いていた。

「悟さん、知り合い?」

「優介を天然パソコンと言ってた奴。」

「あー、あの人っ」

その人はニコニコしながら話してくれる。

「ここは宿泊施設とクリニックの両方あるからな。まだやっていけてるんだ」と、説明してくれた。

案内してくれた部屋は、とっても広くて綺麗で、なんか温かい感じのする部屋だ。それもそのはず、電灯ではなくランプの灯りで照らし出されているので、とても癒されリラックスできる場所だった。

各部屋に付いてる温泉風呂には露天風呂も付いており、海との境にある柵は龍のデザインが施されている。

うーん、露天風呂最高!

空と海のパワーも最高!

ご飯も美味しい!

普段は車のネオンしか目にしないけど、海だなんて本当に何十年振りだろうか。

悟さんの声がしてくる。

「この部屋から、あの崖が見えるとはな。」

「何だか分かった気がする。」

「何が?」

俺は言っていた。

「あの龍は、ここが空と海の両方の気で満ち溢れているので居たのではないかな。」

「パワースポットは龍にも効果があるという事か。」

「風と水を司る生き物でしょ。」

「そうだ。」

「あの龍も、大いに観光に貢献していたんだよ。きっとね。」

「優介……」

「そんな事を知らない人が、ひょんなことから龍の目を覚ました。どちらも悪気は無かった。3年も早く叩き起こされた龍が怒るのは分かるけど、違う怒り方があったと思うよ。」

「例えば?」

「んー……。例えば、そうだなあ。”あと3年経ったら遊んでやるから”とか?」

「あははっ、優介らしいな。そうだ、その龍の封印を見せてあげる。」

そう言うと、悟さんはテレビ台に付いてるデッキにセットした。

DVDを見てる時、「隣室に布団を敷きます」と案内してくれた悟さんの知り合いの人が入ってきたが、そのDVDを一緒に見ていた。

「流石の一言に尽きるよなあ。」

「当然だろう。」

「相変わらずな奴め。それじゃ、ごゆっくり。」

そう言うと、その人は部屋から出て行った。

悟さんは、何やらしてる。

「悟さん、電気消しますよ。」

「電気じゃなくてランプな。」

「あ、そうだった。」

「灯り取りのランプだけ点けとく。」

「はい。」

普段はベッドだから違和感あるけど、寝れるのだろうか。

「悟さん、何をして……」

「お前が言ったのだからな。」

「何か言ったっけ?」

「お前から抱きついてきたんだ。忘れたか?」

少し考えてたら、思い当たった。

無事に戻ってきた悟さんにしがみつき言ったことを思い出す。

「今夜は一緒に寝て、お願い。俺を抱きしめて安心させて。」

「優介……」

思い出しテレながら言っていた。

「えへ、嬉しいな。」

「いつまで経っても子どもなんだから……」

「いいじゃない。こんな時は甘えたいの。」

はいはいと優しく肩を抱き寄せてくれる。

今までの不安が掻き消されていく、そんな気がした。

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