能登旅行2人旅

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能登半島2人旅

「悟さん、今のは……」

「んー……、その気がなくなってしまった。」

「もしかして、封印したって言ってた龍なの?」

「みたいだな。優介、先に金粉を入れて、それからさっきの続きだ。」

「あの龍、もっと邪魔してくれないかなぁ。」

「誰が、何を言っているのかな?」

優介の口を両手でビローンと伸ばしてやる。

「ふ、ふひゃひふぉ……」

ダガーの柄を開けると、結構な量が入ることが分かった。この散らばり様を見てどうしようと考えてると、優介は何やら道具を使ってるみたいだ。

「優介、それは何を使ってるんだ?」

「誰かさんが道の駅で買った物。」

「え、何で、そんな物で……」

「そのまま金粉を強めに押して撫でると綺麗に取れるよ。で、この柄の中の空洞に入れる。」

「何で、そんな物で取れるんだ?」

「だって、よく考えてみてよ。うっすらと何かが付いてるでしょ。」

「潤滑剤。」

「そう、それを使うの。」

「なるほど、そういう使い方があるのか。」

「埃とかゴミとかも取れるのがオチだけどね……」

「あははっ」

「だから、俺はティッシュに金粉を落として、綺麗に拭いて短剣の中に入れてるの。」

時間は掛かったが、部屋の掃除も出来て一石二鳥だ。

「んー、でも意地悪し足りない。」

「悟さん、明日があるよ。」

「そっか、明日こそは意地悪するぞ。」

「あの龍、明日も邪魔しに来てくれないかなぁ……」

その言葉に苦笑しつつ抱きしめてやる。

「驚いたけど、この目で見れて良かったよ。」

「写真撮るの忘れた……」

「龍の?」

「龍と対面した優介の怯え顔。」

「撮らなくて良いです。」

ほんと、意地悪なんだから。

2人して布団の上に寝っ転がりスマホでググっていたら見つけた。

「ねえ、悟さん。こんなのを見つけたよ。」

「お、こんなネーミングのを見つけた。」

俺のスマホ画面と悟さんの持っているガイドブックを照らし合わせて見ると、同じ所だった。

「明日、行こうか。」

「うん、楽しみだ~」

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