能登旅行2人旅

能登半島2人旅

山登りと言われ、秘書5人はジャージ姿になっている。

しかも、アウトドア系の人物はトレッキングシューズに対し、インドア系の人はスニーカーという格好だった。

まあ、こんなものだろうなと思っていたよ。でも、どんな所なのだろうか。それによって、対処の仕方が変わると思うな。

ジェットに乗った秘書5人は唖然としている。

いったい、誰が、こんな物を持ち運んできたのだろうかと岡崎は思っていたら、思い出したみたいだ。師匠だけでなく、このほんわか系の方は『御』の御曹司ではないか。個人のジェットが持てるのは当然だ。

しかも、簡単に自己紹介してくれたけれど、皆は知らないみたいだし補足しなくてもいいかと思い直したのだ。

コンビニ店長とバイク屋の店長、師匠と優介。

でも、ジェットの中では和気藹々としていて食べ物まで用意してあるので遠慮無く食べていたら、他の4人も食べ出した。

「うま。」

「ちょっと、このシュークリーム。」

「この和菓子も美味いぞ。」

「このクッキーも美味しい。」

そんな言葉を聞き、優介は嬉しそうな表情をしているのを見ると、思わず言っていた。

「これらは優介が作った物だよ。」

「クッキーは違うけどね。」

「そうなの?」

「うん、紅茶クッキーはコンビニで売っているんだ。」

「全部、優介の手作りかと思ってた。」

「そう言って貰えると嬉しいな。」

能登には30分も経たないうちに着いてしまった。

「早いなあ。」

「さすがジェットだね。」

「飛行機でも1時間ぐらいだろ?」

コクピットではクルーの人たちが師匠に言っている。

「飛び降りられますか?」

「できる奴ばかりではないから。」

岡崎は、その言葉に乗っていた。

「はい、私も飛び降りたいです。」

「だめ。」

即座だが、やんわりと断られてしまった。

ジェットは広い駐車場に着地した。(さあ、行くぞ)と覚悟を決めた岡崎は一番手として病院に入って行く。

「失礼致します。桑田コーポレーションの岡崎と申します。」

その声に、誰かが反応したみたいだ。

「岡崎さん、待ってましたー」

ドアを開け放ったまま、岡崎は抱きしめられている。

「及川君も大変だったねえ。」

「あのバカに言ってやりましたよ。あの5人が戻ってこなかったら一人で常務仕事しろとね。」

「うんうん、よく言った。」

岡崎は一緒に連れて来たアドバイザーに声を掛ける。

「師匠、こちらにどうぞ」

優介と一緒に岡崎の後ろに従え病室に入る。途端に、嬉しそうな声に出迎えられてしまった。

「岡崎、でかしたっ」

そいつを見た瞬間、溜息をついていた。

「また、こいつかよ。まあ良い、ギャラは貰うからな。」

生還した5人から話を聞いた結果として、明朝4時に行動を起こすことにした。

3つの組に分ける。空中隊に長兄とジェットクルー。地上隊に優介。実行部隊は悟と新一。

悟はパソコンを起動した優介に声を掛ける。

「優介、異世界のスイッチは分かったか?」

「まだ分かんない。」

そんなやり取りに新一は声を掛けていた。

「わははっ、天然君はいつまで経っても可愛いな。」

「新一さんは口が軽いから龍にやられちゃうかもね。」

精一杯の嫌味を効かせ睨んだ優介に、悟と新一はさらりとかわす。

「睨み顔になってない」と、元暴走族のサブリーダーの新一の一言と、

「ニヤつき顔だな」と、学生時代はボスの左腕をしていた苦笑顔の悟の一言に、

「この2人は……」と、何も言えないでいる優介だった。

そんな時、岡崎は持って来た。

「優介。これが一番古い地図だって。」

「ありがと。スキャンして、さっきの地図と合わせる。あ……、徹、見て」

「何?」

「スイッチに見えない?」

「5個あって、2個が潰れてるのか消えてる? ねえ及川君、もしかして5個ともスイッチが消えると宮殿は見えるの?」

「4個だよ」

「位置は決まってる?」

「うん。え、何……、スイッチ分かるの?」

そんな時、正門のある南口から声が聞こえてきた。

「えらくデッカいジェットだな。誰かVIPでも来てるのか?」

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