能登旅行2人旅

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能登半島2人旅

「こんにちは、シュークリーム屋の優介です。納品に来ました。」

「優ちゃん、いらっしゃい。」

「昌平さん、お知らせの手紙付きです。」

「お知らせの手紙?」

「はい、見て下さい。」

この手紙を見ながら悟さんに説明した事を同じ様に口頭で説明していく。それを聞いていたコンビニ店長の昌平は呻っていた。

「うーん……、400円かあ……」

昌平さんの様子をドキドキして見ていた。

「ま、800円上がるよりいいか。こればかりは個人営業してる所は、どうしようもできないよなあ。了解です。」

「ありがとうございます。それでは印鑑を、こちらにお願いします。」

2枚共に印鑑を押して貰い、控えを渡す。

「それでは、来月からお願いしますね。」

「はーい、了解です。」

ここに来る度に目にする世界地図を、今日も見ていた。

ふふ、もう行かないのかな。

「優ちゃん、どうした?」

「あ、いえ。世界地図って良いなあと思って。」

「来る度に見てるよね。」

「だって、見てるだけで楽しい。あれ?」

何かに気が付いた。

そんな優介の視線に気が付いたのか、昌平さんは言ってくる。

「ん、どうしたの? ああ、あの金色のナイフ付きのナックルは新一が気に入ってね。私はフェンシングの剣と盾が気に入って、この間の能登の宮殿で貰って帰ってきたんだ。それに、世界地図の後は光線の加減でクリーム色に見えるけど、金色のボードなんだよ。ほら、見てご覧。」

そう言って世界地図を取り除き見せてくれた。

二龍が翼を広げて、一龍を包み込んでいるデザインが真ん中に施されているボードだ。

「たぶん、親子だと思うんだ。で、このデザインが気に入ってね、持って帰ってきたんだ。」

「どうやって……」

「そのままジェットに載せたよ」

そういえば、そうでした。あの屋敷からここまでジェットで来て、そのままジェットであそこに行ったんだ。んで、そのジェットで異世界に入ったんだっけ。そりゃあ誰にも気付かれずに持って帰れるよね。

そう思ってたら、昌平さんは言ってきた。

「悟もそうだけど、あの連中も勝手に漁ってたぞ。」

「ええっ……! そんな事を」

「まあ、こんな大きなボードは私だけなんだけどな。」

悟さんだけでなく昌平さんや新一さんまで。それに、あの連中もだなんて……。

しかも、違和感なく世界地図のオブジェとして飾られている。

その昌平さんは、ボードの真ん中に描かれている龍のデザインを隠す様に世界地図を張り置くと押しピンでなくフェンシングの剣と盾で縦部分を、金色のナックルで下の辺を押さえてる。見事に世界地図は押さえられていた。

それを見て、思わず溜息を吐いていた。

「地図の一部になってますね。」

「でしょー」

嬉しそうな昌平さんの顔に、何も言えなかった。

悟さんは、昌平さんのこれ等の事を知ってるのだろうか。同じ様に漁ってたのなら知ってるよね。

全く、兄弟揃ってやることが一緒だなんて。義兄弟と言えども、やはり半分だけ血が同じだけあるもんだなあ。

なんて思うと、ため息が出ていた、

(終わり)

。。。次は、おまけ的な話しになります。

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