能登旅行2人旅

能登半島2人旅

病室の中を見たのか、誰かが声を出していた。

「あれ……。誰かと思えば、これはウルトラクラスのVIPじゃないか。」

「涼伯父さん、知ってる人?」

「大学の同期だ。」

「え、それじゃ、あの人もお医者さん?」

その涼伯父さんは、こちらに近寄ってくる。

ウザいのは苦手なんだけどな。すると、こう言ってくる。

「懐かしいなあ、クールガイ。」

クールガイとは、学生時代に呼ばれていた呼び名だ。それを知っているとは、こいつは誰だろうと思い口を開く。

「どちら様?」

「その澄まし面を真似る度にゲンコツ食らってたが。」

済まし面、真似る、ゲンコツの3つの言葉で思い出す。

「まさか、山登りの涼……」

「そうそう、山登りのクライマー涼君だよ。」

「丁度良い。宮殿の主に囚われてる5人を救いに行くから手伝え。」

「宮殿の主?」

クライマーの甥っ子が今までの出来事を話しているのを聞いていると、なんとまぁ……と思っていたら案の定、クライマーは元凶ともいえる2人に拳骨を食らわせている。

「てー……」

「なんで……」

「あの小屋は龍の尾の動きを止めておく場所だ。いわゆる杭だ。ぶち壊してくれやがって……」

そう言うとパソコン画面を覗く。

「ただ救いは柱が1本も倒れてない。そのスイッチは2つとも生きている。」

「どういう意味だ?」

「明朝でなく今だ。良いか悟。宮殿が見れるのは3年後だ。あの放浪兄貴に言っとけ。」

「3年後か。手はあるんだな。」

「ああ。一度、中学生の時に戻した事がある。」

「え……」

「あの時は5人でやったけどな。もう一人呼ぶか、」

そんな時、姿を見せた人が居た。

「はいはい、そんな気がしたんだよな。」

登山服に身を包んだ人物が現れた人物に、クライマーの甥っ子の呟きが出ていた。

「親父、その恰好は……」

クライマー涼は声をかける。

「尻尾は動かない龍だ。」

「今回は楽勝だな。」

「そうだな。おい、そこの天然パソコン2人、龍の動きを逐一空中隊に報告しろ。誰か1人空中隊に入れ。」

その言葉に優介と岡崎は文句言いたかったみたいだが、誰かが先に口を開いた。

「私が空中隊に入ります。」

その言葉に苦笑しながら岡崎君は応じている。

「峰岸、よろしく。」

そうか、天然と言われて腹が立ったのか。優介と似たり寄ったりだな、なんて思っていると、涼は相棒を紹介してくる。

「こいつは双子の弟だ。こちらは私の同期の奴で、もう1人は」

その言葉を遮り自己紹介してやる。

「私は悟で、こっちは新一。」

その返事に、涼の弟は挨拶する。

「よろしく。」

新一も同様に挨拶した。

「こちらこそ、よろしく。」

一人だけブツブツと呟いてる奴がいる。

「涼……、及川涼……、医者という事は医学部……」

そんな根暗な奴を指差し、涼は聞いてくる。

「悟、あいつは誰だ?」

「経済のモグラだ。」

「ああ、松井の赤鼻か。」

その言葉を聞いた途端、モグラ君は喚いてきた。

「それ言うなっ」

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