能登旅行2人旅

能登半島2人旅

昌平は、なにやらデカい物を壁から剥がしている。

さすがに言っていた。

「昌平、それはやめろ。」

「どして?」

新一さんも言っている。

「ボス、それだけはやめた方が良い。」

「なんで?」

キョトンとしているが、この兄は何を考えているんだと思い溜息をついていた。

「第一、どうやって持ち帰る気だ?」

「そのままジェットに載せれば良いだけだよ。」

その言葉によこしまな思いが過る。

「昌平」

「言ってお」

新一さんの声が遮ってくれる。

「ボス。俺のも一緒に載せて。」

「もちろん、良いよ。」

「ありがと。」

「どいたしまして。」

新一さんには嬉しそうな声を掛けている兄は、今度はこっちに向く。

「で、なんだっけ?」

「私のも一緒に持ち帰って欲しいと言いたかったのだけど……」

「OK、OK!」

「3日ほど旅行しようと思っているんだ。その間、預けてて良いか?」

「良いよ。たまには優ちゃんも旅行して羽伸ばしたいよね。」

「昌平もな。」

「ありがとぉー、さすが悟。お兄ちゃんは嬉しい!」

パラパラと舞い降りた所はキャンプ地だった。

「へえ、テントが張られている。」

「山登りやアスレチックには向いてそうだな。」

すると、誰かが声を掛けてきた。

「あ、片付けないといけないや。」

その声の方に振り向くと、誰かが外に出た。

「安藤専務、どうされたのですか?」

「いやね、テントを張りっぱなしだったから、その片付けをしないといけないからね。」

「仕方ないですね。一緒に片付けます。人数が多い方が早く済みますからね。」

「ありがとう。」

ジェットクルーも手伝ってのテントの片付けをしていた。あまり物が広がっていないし荷物も一纏めになっているということは、そう思い当たると言っていた。

「もしかして、テントで寝てない?」

その声に、先ほど安藤専務と呼ばれた人は返してくる。

「テントを張ったら食事して山登りをして、そして気がついたらこうなっていたので。本当に何がどうなったのだろうねぇ?」

荷物をジェットの中に入れ、確認して貰っている間に日にちが経っている事に気がついた。

「え、そんなに経っていたの?」

「そうですよ。私も、先ほどキャンプの受付で聞いて驚きましたよ。」

ジェットは先に県立総合病院に3人を運び、そこから及川病院の駐車場に着くと、最初にバイタルチェックをしていく。

もちろん、病院主に断りはいれておいた。

「悟が?」

「これでもドクターだ。」

「たしかに。」

「皆のバイタルチェックをしてから各自行動だ。良いかな?」

「もちろん、どうぞ。って、俺が言っても良いのかな……」

その言葉に涼の弟は溜息をついている。

「はいはい、どうぞ。良いですよ。」

「ありがとう、使わせて貰う。」

そう言うと、その涼の弟に前払いだと言って、お金を渡す。

「涼、これって……」

「いいから、貰っとけ。」

「だって、30万円だよ?」

その言葉に涼は吹き出した。

「バイタルチェックに30? あ、でもジェットで来ているから壊れた箇所の修繕費として計上したらどうだ?」

「どっか壊しとくか……」

ジェットのクルーに、なんとかして下手に着地できるようお願いすると、難しいと言われてしまった。が、持ち主の昌平さんは、こう言ってくれる。

「あのね、ここに来ている皆のバイタルチェックをすれば良いよ。」

「しかし、金額が多過ぎ……」

悟が口を挟んでくる。

「世話賃だ。」

「そ、そう? なら、ありがたく貰っとく。そう言っとくよ。」

病院の処置室を借り、皆のバイタルチェックをしていく。真っ先に昌平と新一さん、そして他の皆もしていく。

そうしたら、優介の声が聞こえてきた。

「悟さん。」

「優介。ちょっと待ってろ、もう少しで終わる。」

「はい。」

にほんブログ村 ベンチャーブログ 女性起業家へ
にほんブログ村

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。