龍神の宮殿

14 ソフトな性描写あります。抵抗ある方はご注意ください。

くそぉ、どうしてこうなった。

ここは一体、何処なんだ。

辺りを見渡すが誰も居ない。

俺、1人だけ。

その思いが声に出ていた。

「くそぉ……、絶対に生き延びてやる!」

 

しかも坊ちゃんの姿も見えない。

俺の隣を登っていたのに。

Mr.AとMr.TとMr.Sの3人は軽々と登っていたので、もう着いてるのかなと思ってたら叫び声が聞こえてきた。

「わぁー」

「2回目ー」

「何でー」

 

その軽者3人が上から落ちてきた。

俺を通り越して下に下にと落ちていく。それと同時に、ズザザッと何かが落ちてきた。

「うわわっ」

 

ビタンッとぶつけた音まで聞こえる。

ん、何だこれは。

「てー、危なかったあ……」

 

この声は、坊ちゃん。

こいつはぁ、俺の肩に乗っかる様に腰を乗せている。

肩車をしてるという状況に、しっかりと体重まで乗せてくる。

重い。

いや、身体が密着してると言うのは違う意味で良いのだが、いかんせん重い。しかも子ども体型ではなく成人体型なので、なおさら重い。

自分1人の重みだけでなく、どうして2人分の重さを支えないといけないんだ。

その坊ちゃんは動こうとしない。

くそぉ、これが崖で無く地面だったら……。

うー……。

 

暫らく待っていたが、動こうとしない坊ちゃんに対し言っていた。

「重い。いい加減に下りろ。」

「え?」

「え、じゃ無い。いつまで俺に肩車させる気だ。」

「ご、ごめんなさいっ。んー、何も持つ物が無い。」

「無けりゃ、そのまま貼り付いとけ。」

「ありがと。」

坊ちゃんは俺の頭の上に手を置こうとしてくるので、即座に言ってやる。

「違う。俺から離れろと言ってるんだ。」

「だって、本当に掴まるものが無いんだ。」

「お前、先に登っていっただろ。」

「そうだけど……」

「なんで落ちてくるんだ。それに重いし……」

「ごめん……」

これのどこがアスレチックなんだ。

坊ちゃんの足をどかそうとしたら、坊ちゃんは身体をビクつかせ落ちていった。

「え、何で……」

 

ったく、なんで落ちるんだ。

「おーい、大丈夫かあ?」

直ぐに返事があった。

「バカ骨っ、変なとこ触るんじゃない!」

「ここまで登って来いよ。」

 

暫らく待ってると登ってきた。

「で、俺が何処を触ったって?」

坊ちゃんは応える気が無いみたいだ。

「おい、お前が勝手に俺の肩に乗っかってきたんだぞ。」

「だから謝っただろ。」

「俺は、お前の足を持ち上げて退かそうとしただけだ。」

「それは分かるけど……」

「けど、って何だ?」

「うー……」

「おい、何を呻ってるんだ?」

「人の足やケツを触るなって言ってんだ!」

「はあ? あの状態で何処を触れってんだ。お前は動こうとしなかっただろ!」

「分かって無いのか?」

「何が?」

「本当に、分かって無い?」

「くどい。俺が何処を触っ」

「だから、俺のチンコを触るなって言ってんだよっ。バカ骨!」

「は? チン」

 

俺は、そう言われて、やっと分かった。

坊ちゃんは登り出そうとしている。

「とっとと登るぞ。」

 

そう言いながらでも坊ちゃんは待ってくれているので、言ってやる。

「自意識過剰な奴だな。そんな事を思ってると、また落ちるぞ。」

「あんたが助けてくれるんだろ。」

「どうしようかなー」

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