龍神の宮殿

17

坊ちゃんの首に掛かっているペンダントが欲しいのかと見た、お助け隊の人から外すように言われた坊ちゃんは、目の前に立ってるヨシにペンダントを渡す。

そのペンダントの行方を龍は視線で追う。

ペンダントを受け取った人は声を大にして叫でくる。

「皆して撃て、放て、拳を見舞わせろ!」

それを合図に、真っ先にヨシは弓を構え矢を放つが掠った。

「下手くそ。それでも弓道部長かよ。」

「そういう自分はどうなんだよ。剣はバッドじゃありません。万年野球少年が。」

「へえ。ヨシは弓道してたんだ。カッコいいねえ。ヒロ君、剣は、こう構える物です。」

トウッ!

学生時代、フェンシングサークルに入っていたタカは一突きした。

手応えあり。

”おのれぇ……”

格好よかったので、思わず褒め言葉が出ていた。

「それはフェンシングか。さすがタカだな。フェンシングってヨーロッパでは主流な物だよな。俺は、やっぱりこれだな。」

ナイフ付きのナックルを嵌めた拳を数発ぶち込む。ついでにキックも。

手応えあった。

”このぉ…”

皆は感嘆の声を出してくる。

「おおー!」

「さすがトネだな。」

 

ヨシは最初の1本目は掠ったが、2本目からは当てにいくが跳ね返される。

「ああ、見えない鎧を付けてるのか。それなら……」

そう呟くと、ヨシは少し高めの位置に的をすえ放った。

”ギャーッ”

 

そう叫ぶと振動で足元が揺れ、その拍子に坊ちゃんは倒れた。

「ヨシ、お前何を」

「今の内だっ」

タカと俺が躍り出た。

短剣の人も負けじと短剣を繰り出す。

 

「坊ちゃん、坊ちゃん。」

ヨシはペチペチと坊ちゃんの頬を叩くが何も反応がない。そのヨシにヒロは声を掛ける。

「そのまま坊ちゃんを安全な場所に連れて行け。」

「それって、何処よ?」

「え、ど、何処って。そういえば、ここって崖の上だ。」

迷っていたら声が掛かった。

「こっちに渡して。」

その声の持ち主に素直に渡した。

”待て、アクアマリンを返せっ”

 

力が出ない。これっぽっちの気では何も出来ない。

そう思った龍は行動に出ていた。

 

直ぐ近くに居た奴を目掛けてシュッと空を切ると、何か自分のではない血が付着する。

途端にトネが倒れた。

「つっ……」

”これだけか。仕方ない。人間どもよ、吾の力を見くびるなっ!”

「だから言ってるだろっ。すでに掴まえてるって」

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