龍神の宮殿

19

翼が生えてこないのはどうしてだ。お父さんの力も借りてるというのに、何故なんだ。

人間は声を掛けてくる。

「尻尾も動かないし肝心の羽が生えてこないよなあ。大人しく、この中に入るんだな。」

そう言うと、ベッドのマットレスの下に隠されていた物を見せてくる。

”それは……、貴様っ”

「今回で、あんたは居なくなる。この中に入れて封印してやる。」

”貴様……”

「その後、銃で撃つんだっけ?」

お父さんとお母さんの声が聞こえてくる。

”何故、人間がその様な事を知ってるんだ。”

”さあ?”

”吾には効かない。それに羽ではなく、翼だ。”

「おや、そうかい。」

 

ズキューンッ!と、銃、独特の金属音が聞こえてきた。

”そんなチャチな物で、どこを撃ってるんだ?”

「当たらないな。40年やって無いんだ、勘が鈍ったかも。相手は大きいから大丈夫だろうと思っていたが、鈍りも大鈍りだな。」

ニヤリとほくそ笑み、チャチな物を持っている人間に対象を変えた。

”全然当たらないな。”

「なんだ、そこから動かないのか。」

その人間は弾倉を取り換え、構え撃ってくる。

”掠りもしないな。”

「掠ったけど不感症か?」

”何?”

「他の奴等との攻防で感じてないのか。それは良かった。」

そう言うと、銃を構え直し弾倉を空になるまで撃ってくる。

”だから当りも掠りも……”

 

いや、下腹部の下が熱い。

何だこれは、何か変な感じだ。

まるで交尾をしたい感じだ。

”貴様、何をした!”

「皆が皆、同じ所に当てるとは限らんぞ。」

”うぅ……、くそぉ、そんな物で”

「まだ分かって無いのか。ほら見てみろよ。」

高い位置に弾倉を掲げてくる。

真っ先に声を出したのはお父さんだ。

”あれは、人間界の物だっ”

”そんな、どうして……”

”それはっ”

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