龍神の宮殿

ここに閉じ込められ、どの位の年月が過ぎただろう。

吾は幼い頃、力が欲しくて神界に入り、神の御子を食らったのがバレてしまい龍界だけでなく神界からも入禁を掛けられてしまった。

どういう意味なのか分からないが、他の龍からも色々と言われ追い出されて着いたのは、ここだ。

仕方ないでは無いか、吾は早く大人になりたかったし、力も欲しかったのだから。それが原因で他の龍も神界へ入る事を禁止されてしまった。

 

幼かった吾だったが、土と水が豊富で空気も綺麗なこの土地は隠れる所が無い。水の中に隠れろと親から言われたが、ここの水はしょっぱい。吾の好む水とは大違いだ。

そんな我儘を言っていたら、皆に居場所が知られ土の中に押し込められてしまった。

もちろん抵抗はしたが、いかんせん幼龍だった為、神の御子の力を物にするにはどうすれば良いのかも分からなかった。

 

ガシャガシャッと音がする。

”何をしている。”

”決まっているだろう。”

”お前をここに縛り付けておく。”

 

”どういう意味なのか分からない。”

”分からない筈は無い。”

”そうだ。お前のせいで、誰も神界へ行く事が出来なくなった。”

”幼いからと言っても、悪い事をしたのは許せない!”

”そこで大人しく寝とくんだな。”

”宮殿を建ててやったから住処は出来たぞ。”

 

”そんな物は要らない。ここから出して。”

だが、皆は睨んでくる。何て言えば良いのか分からないが、勝手に口が言っていた。

”ごめんなさい、もうしません。だから、ここから出して。”

ぽろぽろと涙が出ていた。

”お父さん、お母さん。ねえ、ここから出して。”

”本当に、もうしないか?”

”もうしません。”

心の中で期待していたが、お父さんはこう返してきた。

”それなら、大人しく寝ていろ…”

”どうして?”

”お前のやった事は謝れば済む事ではない。今は寝て、ここの空気と水で心を清めろ。”

”清めるって、どうやるの?”

”今は、寝ることしか出来ない。”

”そんな……”

お母さんに顔を向けて言葉を待つ。

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