龍神の宮殿

20

口の中にも撃たれたが弾を飲み込むことが出来ず、喉の奥につっかえる。

「黒舌が伸びてきたっ」

「その舌を目掛けて剣を振りかぶれっ」

その言葉に2本の剣が舞う。

思わず口が開いた。

「もっとだっ」

それを見た1人の人間は気力で立ち上がると、その舌にナックル拳を見舞わせる。すると龍の口はもっと開き、本来の真っ赤な舌が出てきた。

すかさず鼻孔に短剣を投げ入れられる。

”ぐぅ……”と、口は完全に開いた。

「今だ、放てっ」

その言葉に、強く鋭い矢を両目と喉の奥へと放たれた。

何も言えないでいたので、そいつの頭の中に届けてやる。

”許さない、許さない。絶対に許さないっ!”

 

チャチな銃を持っていた人間は近寄ってくる。

ああ、そうだ。1m以内に寄ってこい。その思いが届いたのか、その人間は近くに寄り、喉の奥に向かって撃ってきた。

それと同時に、そいつの気を吸っていた。

なんだ、この気は。

ズキュズキュズキュッ……!と撃たれる。

 

肉体のまま箱の中に押し入れられた。

抵抗したかったのだが、こいつの気を吸ったが為に抵抗力が出てこないんだ。どうしてなのだろう。暫らくすると2人の声が聞こえてきた。

”なんだ、この気は……”

”分からないけど、吸ってはいけない気だったのかもね。”

吾も、そう思う。

”降参するしか手がないかもな。”

”悔しいけれど、大した人間ね。”

 

”どうすればいいの?”

”分からないな。”

”とりあえず寝なさい。”

 

”どうすれば……”

”その人間に任せた方が良いかもな。”

”それから考えましょう。”

”そうだな。その人間なら大丈夫そうだ。”

何が大丈夫なのか分からなかったが、とりあえず言われたとおりにする。

”分かった。”

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