龍神の宮殿

22

人間は撃ち方を説明しているのか。

「最初は、2つずつ3列に撃つんだよ。」

チャチな銃で、そのキラキラと輝いてる小箱目掛けて一弾倉を空にすると、綺麗に2つずつ3列に6つの穴が並んだ。

”ギャー!”

お父さんの声が聞こえてくる。

”いい腕前だ。”

 

「ほい、次はこっち。で、円を描く様に撃つんだよ。」

そう言ってひっくり返したのか、目が回る。今度は、その面に綺麗な円を描く様に撃ってくる。

”くぅ……”

 

お母さんの声も聞こえてくる。

”あの人間に任せなさい。大丈夫よ。”

 

「ほい、最後だ。真ん中に撃ちこめー」と言って、またひっくり返してくる。

吾の背が反り返り、腹が出る。その腹の真ん中に撃ちこんでくる。

”ぅ……”

 

お父さんとお母さんの声が重なる。

”これはこれは……”

”見事に綺麗な一つの穴が開いたわね。”

その2人に助けを請おうとしていた。

”お父さん、お母さん……”

”こんなに素晴らしい銃の腕前の持ち主だなんて、滅多に目に掛かれない人間だ。”

”私も、そう思うわ。”

 

”吾は、どうなるの?”

”大丈夫だよ。”

2つずつ3列に撃つという言葉で鎖が出てきて縛られ、円を描く様に撃つとの言葉で、その鎖は踊る様に吾を羽交い絞めにして背を仰け反り腹を突き出させ、その腹の真ん中に一つの穴を開けられた。

この格好で、なにが大丈夫なんだ。

吾は全くの無知ではない!

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