宮殿に入った人間は、皆が皆、宮殿で物色していたのだ。
凄くキラキラと輝き、金一色で、皆して騒いでいた。
金粉の風呂に浸かったり、金一色のベッドに横たわったりとして気持ち良くなったり。
それはヨシも同じだったみたいだ。
俺とヨシの2人は、仲良く金色を見たり舐めたり触ったりとしていた。
タカとヒロは色々と眺めていて触る事はしていたが、俺やヨシの様に手放しではしゃぐ事は無かった。
次に気が付いたのは病院の上だった。
金ではなく、白の天井に白のベッドだったからだ。
しかも、ヨシことMr.Sと同室。
秘書が居たので聞くと、坊ちゃん以外の皆は先に帰ったと教えてくれた。
もう嫌だ。
アスレチックのつもりで来たんだ。もう、絶対に、こんなのはごめんだ。次からは強制されようが行かないからなと強く思ったものだ。
だが、あのレスキュー隊の、あの人はどうだったのだろう。あの腕前は凄かったよな。
あの宮殿からの土産を見つめていた。
俺はナイフ付きのナックルの他に、スタンダードなナックル1セットに、弓矢1セットに矢は2筒。
ヒロは神剣と盾を1セットの他に、スタンダードなナックル1セット。
タカはフェンシング剣と盾の他に、弓矢1セットに矢は1筒。
ヨシは弓矢2セットと矢は残った48筒全部の他に、フェンシング剣と盾。
坊ちゃんは倒れてリタイアしてしまったが、スタンダードなナックル1セット、神剣と盾、弓矢1セットに矢は1筒を、ここに来た証拠として土産にしたものだ。
あのレスキュー隊たちが漁った土産品は凄かったけどな。