龍神の宮殿

27

崩れていた宮殿から道具を探そうとしていたが、どうやら誰かが持ち去ったのか、それとも一緒に崩れてガラクタとなってしまったのか。探しても見つからない。

”どうして無いの?”

”何が無いんだ?”

妻は足りない物の名前をリストアップしてくる。

”弓矢よ。しかも矢が1本も無い。それに弓も擦り切れた弦のが1本しか残って無いし、どうしてなのかしら? それに、フェンシング剣と盾が3セット、神剣と盾が4セット、ナックルが1つも残ってない。これって変だわ、どうしたのかしら?”

”覚えてるのか……”

”当り前よ、私が持って来たのだから。まあ、ガラクタの方も無いのがあるけど、そっちは別に良い。良いのだけど、私たち親子の肖像画も無いのよねぇ。一体どうしたのかしら……?”

”まあ、崩れた時に一緒に崩れてガラクタになったのではないか?”

”そうかしら?”

”そうだよ。”

”まあ、それもそうね。無くなった物は仕方ない。有る物で良いわ。”

”何かするのか?”

その問いに妻はニコリと微笑んでくる。

”当たり前でしょ。私たちの可愛い子を、幼龍のままで死なせたのよ。その報復をしないとね。”

”なら、道具は要らんだろう。”

”どうし”

妻の言葉を遮ってやる。

”吾は龍界一の戦士であり、お前は誰だ? それを思えば道具なんて要らない。我々が一緒なんだ。鬼に金棒と言うものだ。”

その言葉に、妻は納得したみたいだ。

”それもそうね。あいつ等は来るかしら?”

”ああ、3年後にな。”

”楽しみね。”

”ああ、思いっきり報復させてもらう。”

”遠慮しなくていいからね。”

”当り前だ。誰が遠慮するもんか。吾の身体を食らってくれたんだ。あいつ等皆殺しにしてやる。”

 

雷が、二龍の口元から出てきている。

やる気満々だ。

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