龍神の宮殿

28

3年後。

今度こそはと息込んだ成龍たちは件の地にやって来た。

だが宮殿が潰れたのか、何か変だ。

”見てくる。”

偵察隊が3人、崩れた宮殿の近くに寄っていく。

暫らくして舞い戻ってくると皆に報告する。

”あの女と、子どもの屍がある。”

”なに?”

 

”腐ってる箇所があるが、大丈夫そうだ。”

”子どもの方は死んで間もないというとこだな。”

その言葉に、ニヤリとほくそ笑みが出てくるのが分かる。

”ふ。あの神の御子を食らった身体だ。母子共々、その体を貰おう。”

 

その様子を見ていた2龍が居た。

”やっぱり来たな。”

”見てなさい。龍界一の結界は破れなくてよ。”

 

戦士龍が16に、戦士になったばかりのひよっこ成龍が10か。

まあ、50年前のあの時にたっぷりと焔を浴びせてやったからな。90近くの戦士龍が死んだ。あの狭間で一緒に50年間居たんだ。

だから、残りは15か16ぐらいだろうなと思っていた。

 

妻の力に自分の力を添え、龍界が誇る龍界一の戦士は(よくも吾を食らってくれたな、覚悟しやがれ!)という強い思いで口を開いた。

 

遠慮なんてしない。

妻の結界のラインに沿って焔を出現させてやる。

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