龍神の宮殿

「へん、っだ。」

「ざまーみろ。」

「プスプス言ってら。」

「で、戻すぞー。」

「杭打ち、完了だってさ。」

いぇーい!

雷作戦、大成功!!

「龍って雷呼ぶくせに、苦手なんだからな。」

「へんっ、色々と研究した成果だな。」

「そういや、もう1体、龍の屍があったけど腐ってたから放っておいたけど。」

「構わんさ。」

「じゃーな、もう出てくるなよ。」

小さき5人の人間は山を下りていった。

それを見ながら、他の成龍は言い合っていた。

”神龍になりたてか。”

”ひよっこが。”

”あの女は……”

”感知できない。”

”もしかして母を食らったとか?”

”それなら人間ごときにやられない。”

”それもそうか。”

 

食らい方も知らない。だって、あのまま牙に突き刺さったまま50年いたんだ。

それよりも同化することが出来たけど、今度は身体が動かない。これだと、何も出来ない。

火の噴き方も知らない吾は出来損ないの龍だ。皆に笑われるが戦い方も何も知らない。生きてる価値はあるのだろうか。

そういえば、水と水に住まう生き物を口にしてないことに気づいたが、この姿だとどうする事も出来ない。お母さんの姿と離れ離れにされてしまったので、見に行こう。

お母さんの姿を求めて上に行くが、お母さんの姿は何処だ。ここら辺だった筈だと思いキョロキョロと見渡すが何も見えない。

でも、何かがあるので近くに寄ると、何かが転がっている。

これは何だ。

よくよく見ると、これは自分と同じ胴体だ。

頭は、どこにあるんだろう。胴体しか残ってないのはどうしてなのか分からない。この胴体は、一体誰のだろう。

どうすれば良いのか分からないので、放っておいた。

もう、お母さんは居ないんだな。

それなら、お母さんの身体は要らない。

 

自分の肉体に傷が付いているかどうか見ようとしていたが、良く分からない。だけど、ここは今迄の所とは違い、土から水が滲んでくる。

何かが閃いた。

肉体と同化し、身体を寝さす様にしゃがみ込む。尾は動かないが、これなら欲しい時に水を口に出来る。

滲み出てくる水を舐めてみると、味気ないのは水場の水と同じだ。

いつの間にか、人間も動物も入り込んでこなくなった。

うとうととしていた。

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